e-bikeでしまなみ海道を渡る4泊5日の旅、第8回です。前回ちらりと予告した「とっておきの夜ごはん」。大三島の古民家フレンチ「しまなみフレンチ Filer(フィレール)」でのディナーを、まるごと1本でお届けします。
夜道の先に、あたたかい灯り

島の夜は、東京とは比べものにならないほど静かで、暗い。その夜道の先に、ぽっと灯りのともった古民家が現れます。格子戸に、やわらかい軒灯。ここが今夜のお目当て「しまなみフレンチ Filer」です。

「しまなみフレンチ」・・・この言葉の響きだけで、もう期待が高まっちゃいます。島の食材をフレンチで味わえるなんて、サイクリング旅のご褒美として、これ以上のものがあるでしょうか。
シェフは、まさかの「友の恩師」

実はこのお店、ただのグルメ選びで決めたのではありません。なんとシェフは、同行した友人の、専門学校時代の先生。そんなご縁のあるお店が、しまなみの島でレストランをやっている・・・これはもう、行くしかありません。

店内は、古民家の建具や木のテーブルを活かした落ち着いた空間。飾られた枝物には柑橘の実がついていて、さりげなく「ここは瀬戸内ですよ」と教えてくれます。
目にもおいしい、コースの皿々


コースは、一皿ごとに絵になる美しさ。彩り野菜の前菜は、ソースの白に野菜の色が映えて、食べる前からうっとり・・・。


鮮やかなオレンジ色のソースの一皿に、クリームソースをまとった魚料理。どれも丁寧で、素材の味がまっすぐ伝わってきます。
ここで、正直な告白を。実はこの日、一日じゅう自転車をこいだ疲れで、食欲がいまひとつだったのです・・・。いつもなら2人でワイン3本ペースの私たちが、この夜は1本でごちそうさま。50代の体は正直です。それでも「おいしい」がちゃんと分かるのだから、良いお店というのは、すごいですね。
メインからデザートまで、抜かりなし

メインのお肉は、濃いソースに、きのこと花ズッキーニを添えて。しっかり食べごたえがあるのに、重すぎない。疲れた体にも、すっと入っていきます。

締めのデザートは、焼きたてのパイにアイスを添えて。玉虫色に光るお皿の上で、最後の一口まで絵になっていました。
そして、特筆すべきはお値段。このレベルのコースを東京で食べたら・・・と考えると、うんと手が届きやすいんです。島のフレンチ、恐るべし。
おいしい夜に大満足で、ホステルに戻って就寝。ところが翌朝、しまなみ2日目の私たちを「事件」が待ち受けていました。次回、チェーン外れ事件です。
今日のまとめ|島の古民家フレンチは、旅のご褒美
- 大三島の夜は「しまなみフレンチ Filer」・・・古民家×フレンチ×瀬戸内素材の、ご褒美ディナー
- コスパは、東京よりずっと良い・・・この内容でこのお値段は、島まで走った人だけのお楽しみです
- 疲れた日は、ワインは控えめに・・・いつも3本の私たちが1本でした。それでも、おいしさは満点
本記事の内容は訪問時(2025年10月)の記録です。営業時間・料金・メニュー等は最新情報をご確認ください。
しまなみ旅の連載
- ①高松観光編——1時間の高松さんぽと特急いしづち
- ②うどん編——めりけんや高松駅前店
- ③休暇村瀬戸内東予編——海を見下ろす畳の宿
- ④今治観光と宿編——月夜の今治城さんぽ
- ⑤今治グルメ編——せんざんきとカエルの一本焼き
- ⑥しまなみ海道・前編——e-bikeで来島海峡大橋へ
- ⑦大三島の宿編——I-LINK HOSTEL
- ⑧しまなみフレンチ編——Filer(この記事)
- ⑨しまなみ海道・後編——チェーン外れ事件
- ⑩尾道の宿編——温泉つきの尾道みなと館
- ⑪尾道観光編——坂と路地と古寺めぐり
- ⑫尾道の居酒屋編——たまがんぞう
- ⑬朝ラーメン編——らーめん亀
- ⑭喫茶店編——尾道浪漫珈琲
- ⑮プリンのお店編——おやつとやまねこ

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